タジンについて

とんがり帽子をかぶった土鍋のような、一風変わったこのお鍋。そう、日本でも一時大流行した“タジン鍋”です。今でこそ「ヘルシー！」と、OLさんやハリウッド女優までもがご用達のタジン鍋ですが、ロバノミミオープン当初はお店でタジン料理をお出しすると、ほとんどのお客様が目を丸くして「これ何ですか？」と聞かれたものです。
このタジン鍋、モロッコではどこの家庭にも必ずあるという、大阪人にとっての「たこ焼き器」のような存在。モロッコ人は一日一回はタジン料理を食べると言われています。本場のタジン鍋は炭火にかけてじっくりコトコト煮込むのに適している他、炒めて良し、蒸して良し、まさに万能のお鍋として愛されています。

ROBA NO MIMI とタジンの出会い

ロバノミミとタジン鍋の出会いは20年ほど前に遡ります。当時とあるエスニック料理店で働いていたロバノミミオーナーが、ふと立ち寄った雑貨店でタジン鍋と初遭遇。ひときわ個性的な形に、「な・なんだこれは！？」と衝撃を受けたといいます。最初はそれが楽器なのか壺なのかもわからなかったオーナー。しかしそれがお鍋であるとわかった途端に料理人の血が沸騰します。「一体これでどんな料理ができるのだろう！」…しかし当時はまだタジン鍋の存在を知る日本人は極めて少なく、独学で試行錯誤の日々が始まりました。本場モロッコのタジン鍋は日本のガスレンジで火にかけると割れやすく、買っては割れ、割っては買う繰り返しが続きました。月日が流れようやく自分なりのタジン料理が完成した時、ロバノミミがオープン。浜松ではいち早く皆様にタジン料理を味わっていただきました。しかしどうしても本場のタジン料理が知りたい！という思いが募り、半年後ついにオーナーはモロッコに飛び立ちました。本場モロッコでは町の至るところでタジン鍋が売られ、模様や色の美しさは惚れ惚れするほど。縁あってとあるモロッコ人のご家庭に招かれ、ついに本場の味と出会ったのでした。それから5年の月日が流れ、日本も空前のタジン鍋ブームです。モロッコ製だけでなく日本の美濃焼やフランスの高級メーカー製などタジン鍋のバリエーションも増え、一般の方にもぐっと料理がしやすくなりました。皆さんにもっともっとタジン鍋に親しんでいただけるよう、ロバノミミではタジン料理はもちろん、タジン鍋の販売も行っております。こちらのホームページでも、今後「タジン鍋の使い方」や、「ご家庭で簡単にできるタジン料理」など、色々とご紹介していきたいと思っています。皆さんも是非タジン鍋の魅力に触れてみてくださいね。